実習でドレーンについての知識を補うために参考書を購入することを考えています。
おすすめの参考書は何がありますか?
この記事では、ドレーンについて勉強する時におすすめの参考書”ドレーン管理デビュー”を僕の使った感想を交えて紹介していきます。

ドレーンについては”ドレーン管理デビュー”にお任せ!というぐらいおすすめできる1冊です。
ドレーンの勉強で悩んでいる方はこの記事を読むことで、悩みを解決できるはずです!最後までご覧ください!

ドレナージとは?
そもそもの、ドレナージについて押さえておきましょう(ドレーン)
ドレナージとは英語のdrainage(名詞)が言語で、排液や排膿すると言う意味を持ちます。
排液・排膿する管をドレーンといいます。

ドレーンは臨床において様々な場面で治療に用いられています。
よくある場面は術後で、感染を予防するために用いられます。
術後は傷を縫い合わせてはいますが、完全に縫い合わさっているわけではありません。縫い合わせが完全に行われるまでには出血や排液が見られます。
普段貯留しない血液・体液・膿が体の中に溜まってしまうと観戦や炎症の原因となってしまうので、ドレーンを使い貯留する血液・体液・膿を排出させます。
よし!僕が実習中に役立った理由を紹介していくよ!
ドレーンの管理デビューが実習中の勉強で使いやすいと感じた理由3つ
理由1: 全身状態の把握に見逃しがないように何を見れば良いか観察項目が書かれている。
全身状態の把握に見逃しがないよう、排液の状態が色・性状が変化する理由とそれを早期に発見するための観察項目が書かれています。
イラスト付きで書かれているので、自分がドレーンの観察をする時に見られた排液の正常を判断するのにイメージがしやすかったです。
- ドレーンの挿入部の観察
- 排液量の変化で急な増減はないか(前日比)
- ドレーンの屈曲
- 膿や排液のつまりなどによる閉塞の有無
- 縫合不全・出血・膵液漏が見られた時の所見
これらの観察点が書かれています。
異常時の判断をどのようにしていけば良いは、出典が明らかで信頼性の高い情報を基に判断することが大切になってきます。
管理が難しいドレーンは、異常時はどのような所見が見られるか知っておくことが重要です。
管理が難しいとされている理由は、臨床で発生するインシデント・アクシデントのトップ3は与薬関連、ドレーン・チューブ管理関連、転倒転落関連事象と言われているからです。
看護師が適切な管理をしていても患者さんが自分でドレーンやルートを抜いてしまうこともあります。(理由2でお話しします。)
ドレーン管理デビューでは、異常時に見られる所見と観察点まで書かれています。
学生の僕でも異常の鑑別ができるように観察する準備することができました。
(幸い受け持ちだった患者さんのドレーン観察で異常は見られませんでした。)
理由2: 患者さんとの関わりでの注意点まで書いているので、患者さんの苦痛に寄り添うことができる

ドレーンは患者さんの体に負担のかかる治療になります。
理由は、 排液・排膿を目的としていても普段なら体に入っているはずがない異物(ドレーン)を体の中に入れなくてはいけないからです。
看護師や看護学生は、ドレーンを付けている患者さんに対して以下の点について注意しておく必要があります。
- ドレーンの種類によっては過度な体動制限に陥りやすい
- ドレーンの先端が動くことで組織に当たって痛みが伴う
- ドレーンの協力が得られない患者さんもいる
- ケアにより管が曲がってしまったり、動作の妨げになる
協力を得られても患者さんに苦痛が生じてしまうので、患者さんによっては理解が得られないことも時折あります。
患者さん・・・
感染を予防する点と患者さんへの負担両方の点から考えて、ドレーンを管理することは難しいです。
ですがドレーンの管理デビューでは、医療者の観察の視点と患者さんにかかる負担からどのような関わりを持てば良いのかまで考えることができます。
医療者だけの視点だけではなく患者さんに寄り添う視点も得られるので、患者さんに寄り添う看護の中でも大切な部分を考えることに繋がります。
患者さんに寄り添う視点って参考書では中々得られないからおすすめ!
理由3:よく用いられるチューブ・ドレーンから系統別のドレーンまで幅広く学べる

ドレーン管理デビューの目次を見て知りましたが、59種類のドレーンを1冊で調べることができます。
ドレーンってそんなに種類あるのかよ・・・
ってみんな思うよね!!!
59種類ものドレーンの管理方法が書かれているメリットとしては、実習中に受け持ち患者さんが変わった時に対応できて困ることが一切ないということです。
今は、患者さんの負担を軽減するために、病院での在院日数は平均して10日を切る病院は少なくありません。
実習期間が3週間だとすれば、2-3人の患者さんを受け持つことになります。
受け持ち患者さんによって疾患が変わるとドレーンの種類が変わってしまうので、調べるのに一苦労します。
そうなった時、僕は、ドレーン管理デビューを持っていたので、受け持ち患者さんどころか、同じ病棟で実習をしていた同級生に該当する全てのドレーンを調べることができました。
ドレーン管理デビューさまさま!(笑)
患者さんが変わった時にもドレーンの紹介されている種類が多いこの1冊を持っているとすぐに対応できるので本当におすすめです。
本自体も2センチほどの分厚さで看護の参考書の中では比較的薄くて軽いと思うので実習中に持ち歩ける便利な1冊だと思います。
アマゾンのレビューは2件しかありませんがどちらも高評価でした。僕もお二方のレビュー内容と同感です。
これ使うとドレーンで困ることが本当になかった!
まとめ
僕がドレーン管理デビューが実習中の勉強で使いやすいと感じた理由3つ
- 全身状態の把握に見逃しがないように何を見れば良いか観察項目が書かれている。
- 患者さんとの関わりでの注意点まで書いているので、患者さんの苦痛に寄り添うことができる。
- よく用いられるチューブ・ドレーンから系統別のドレーンまで幅広く学べる
本の帯にもドレーン・チューブカテーテル管理の全てを解説と書かれていますが、本当にその通りだなと感じるおすすめの1冊です。
皆さんもぜひ実習中は手にとって活用して見てください!